「広島工大ビブリオ決戦2021」が15日、本学キャンパス三宅の森Nexus21のスカイテリアで開かれました。出場した学生5人はイチ推しの本やCDアルバムを手に、集まった学生や職員たち65人に向けて作品の魅力をアピールしました。
まず主催側から附属図書館長の本多康作准教授が「昨年のビブリオバトルはオンライン開催でしたが、今年は対面で開くことができました。いろいろなタイプ、ジャンルの作品紹介が楽しみです」とあいさつ。続いて発表者は、5分間の持ち時間内で観客の心を引き寄せようと自分らしさを出しながらプレゼンテーションに挑みました。
カエルが主人公の絵本「ふたりはともだち」を紹介した学生は、小学校の教科書での本との出合いや自分が成長して気付いた作者の創作意図などを話し、作中のせりふ「きみがいてくれてよかったよ」をアレンジしたメッセージを観客に伝えて締めくくりました。
ゲイバー店員のエッセー「頑張らなくても意外と死なないからざっくり生きてこ」を紹介した学生は「マイナスな気分を抱きがちなとき、ブラック企業で壮絶な生活をした作者の言葉に勇気づけられます」と読書を呼び掛けました。
CDアルバム「COSMONAUT」を取り上げた学生は「曲を聴き、自分の中の確かな鼓動で小さな一歩を踏み出しました。その一歩が重なると前に進めます。曲への思いを伝えたくてこの場に立ちました」と話しました。
観客はスマートフォンからQRコードを読み取って投票しました。
最多の得票数を獲得して一番読みたい「チャンプ本」に選ばれたのは、情報学部情報工学科4年の吉田翼さんが紹介した「『伝わる資料』デザイン・テクニック」。吉田さんは「大勢の前で緊張しましたが優勝できてよかったです」と喜びを口にしました。
この催しは本学独自の開催で、伝える力を伸ばすことに重点を置いて、本だけなく漫画や雑誌、音楽、映画など作品の対象を広げました。図書館学生アドバイザーである大学院生7人が企画や準備をし、司会など実行役を務めました。発表者がルーレットを回して観客に景品が当たる抽選会もあり、会場が盛り上がりました。